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ジャイカ研修レポート

 2003年6月4日、国際事業団中部国際センター「バイオイダンストリー研修2」においてくらしとバイオプラザ21スタッフが「バイオコミュニケーション」というタイトルで講義を行いました。研修生はベトナム、バングラディッシュ、パキスタン、タイ、フィリピン、キューバ、トルコの7カ国8名のバイオテクノロジーを研究したり大学で教えている研究者たちです。

各国からの研修生たち
各国からの研修生たち

講義の概要

 新しい技術が生まれたときこれを市民が理解し選択していくかどうかが、その技術の生き残りに関係してくるわけですが、このような市民の理解を得ることをパブリックアンダースタンディングといいます。日本における遺伝子組換え技術に対するパブリックアンダースタンディングの状況の説明やバイオテクノロジーに関係がある情報提供のときに欠かせないバイオコミュニケーション(バイオ情報の提供とそれに対する対話があること)を取り入れた取り組みの紹介しました。

各国の遺伝子組換え技術の状況

 どの研修生の国も現在は遺伝子組換え技術をまず研究し始めた初期的な状況だそうです。
 東南アジアの国々で主に行われているのは遺伝子組換えイネの研究です。どの国も遺伝子組換え技術を研究し、実用化につなげ、国民理解を求めてパブリックアンダースタンディングが得られるように努めながら研究を続けたいということでした。
 フィリピンでは害虫耐性とうもろこしの栽培が認められ、規制のために指針が作られています。パキスタンでは害虫耐性ワタが栽培され、主に女性がワタの畑で働いているそうです。トルコはEU(欧州連合)の国のひとつなので近く遺伝子組換え作物の規制が改定されるのでそれに従うことになるでしょう。


 研修生の中にはワクチンの効果を持つ遺伝子組換え農作物の研究をしているが自分はそれを食べたくないという人がひとり、有機農法が特に好きだという人もひとりいました。けれど、共通していたのは、早く研究を進めて自国で開発した遺伝子組換え農作物を産業に結び付けたいという希望でした。日本は今後、遺伝子組換え農作物が受け入れられたときには、ここに参加した研究者の国の遺伝子組換え農作物を選んで輸入するだろうか、どんな基準で選択するのだろうか、という質問も逆に飛んできました。多分、品質で選ぶと思いますと回答しました。










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