2003年7月31日−8月1日、東京農工大学遺伝子実験施設において行われた「理科教員のための組換えDNA実験教育研修会」に参加させていただきました。 この研修会は「組換えDNA実験指針」の改定に伴い、中高等学校で教育目的の組換えDNA実験ができるようになったため、中高等学校の理科の先生方を対象に行われています。今年で3年目となり、30数名の希望者の中、20名の情熱あふれる先生方が実験室に集まりました。 遺伝子組換えの講義や指針の説明の後、いよいよ実験開始。オワンクラゲの緑色に光るタンパク質の遺伝子を大腸菌に入れます。すると、大腸菌も緑色に光るようになるのです。いつもは教壇に立っている先生方も今日は生徒役。慣れない作業に緊張しながら、取り組む作業は真剣そのものです。翌日、大腸菌のコロニーが鮮やかな緑色の光を発したときはみんなで胸をなでおろしました。 今回受講された先生方が、好奇心に眼を輝かせた生徒たちの前で「組換えDNA実験」のご指導をされる日も、それほど遠い日ではないでしょう。