2004年1月31日(日)、科学技術館において『パンを作ってバイオの勉強』を開催いたしました。昨年12月に千葉県立現代産業科学館で開催した『発酵を学ぶ実験教室』の第二弾です。2回目なので「くらしとバイオプラザ21」のスタッフも落ち着いたものです。1回めを踏まえて改良し、追加実験も盛り込みました。
今回ご参加いただいたのは科学技術館・友の会の小学校3年生から6年生までの科学大好きっ子10人とお父さんお母さんの総勢16人です。前回より年齢層が上のせいか雰囲気が違います。特に男の子たちのやんちゃなことと言ったら、一挙一動、一言一言で笑いが起こります。
パンの柔らかさの説明に続き、パン作り開始です。いよいよ、お待ちかねのパン作りが始まりました。机の上は小麦粉で真っ白ですが、さすが未来の科学者たち、手順どおり順調に進んでいきます。途中でイースト菌を顕微鏡で見たりして、ちょっぴりサイエンス気分も味わってもらいました。
|
|
卵白の泡立て。 電動泡立て器で楽ち〜ん。 |
イースト菌と砂糖とお塩を 入れてくださーい。 |
|
|
おはしで混ぜ混ぜ。粉が舞う〜。 |
12コに切り分けるのは難しいぞ。 |
|
|
くるくるお団子に丸めます。 |
顕微鏡でイースト菌さん、 こんにちは。 |
|
|
あんこを包んで、 ソーセージを巻いて。 |
どうです!きれいに 飾り付けられたでしょう。 |
そして今回新たに加わったのが『グルテン取り競争』。発酵や焼成の待ち時間にトライです。小麦粉の主成分はデンプンとグルテンと呼ばれるタンパク質です。一人100gずつの強力粉に60mlの水を加えて5分間手でこねます。結構力が要るのでみんなヘトヘト。5分間がなかなか経ちません。プニプニのグルテン団子が出来るはずなのですが、これまた一苦労。それでも"競争"と言われるとついつい熱くなってしまいます。そうして出来上がったお団子の重さを競い合いました。みんな頑張ったので甲乙つけがたし。一人一人にみんなから拍手を送りました。
|
|
グルテン取り。 まずはよーく捏ねて。 |
水ででんぷんを洗い流します。 僕はしつこいぞ〜。 |
|
|
小麦粉団子は ヨウ素液をかけると真紫。 |
ところがグルテンにヨウ素液を かけても紫にはなりません。 |
|
グルテン取り競争、結果報告。 みんな頑張ったね! |
そうこうしているうちに香ばしい匂いが漂ってきて、パンが焼きあがりました。自分で作った焼きたてのパンは何物にも代えがたい美味しさです。ひとつは自分で味見して、残りはチョコレートなどで飾り付けておみやげです。お家の人もきっと喜んで下さるでしょう。
|
|
パンが発酵で どんどん膨らんでいきます。 |
溶き卵を塗って、 ピカピカにお化粧です。 |
|
パン出来上がり〜。おいしいなあ。 |
最後に科学技術館のお兄さんが質問を3つしてくれました。「今日は楽しかった?」「パンは美味しかったかな?」にはみんなが手を挙げてくれたのですが、「バイオの勉強ができましたか?」には、あれれ、ちょっぴり少ないぞ。お兄さんは「パンは発酵で作られていると言うことだけ覚えて帰って下さいね。」と締めて下さいました。
「くらしとバイオプラザ21」では来年度もこのイベントを続けていく予定です。皆さんのご参加をお持ちしています。一緒に楽しくバイオの勉強をしましょう。
この実験教室は科学技術館と共催、科学技術振興機構ボランティア活動支援事業としてご支援をいただき、実施いたしました。
|
|
「せいめいのおてがみ」の紙芝居。 絵本はおみやげに持って帰ってね。 |
最後にみんなで記念撮影。 楽しかったね。 |