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第1回バイオカフェレポート
「パパイアを壊滅ウイルスから救え」

3月4日(金)第1回バイオカフェを開きました。サイフォンからコーヒーのよい香りが漂う中、まずはチェロの演奏(齋藤光義さん)。
「パパイヤを壊滅ウィルスから救え!」というタイトルで在京米国大使館農務部の浜本哲郎さんからお話をうかがいました。参加者は11名。皆さんから「面白かった」、次回も「参加したい」というご意見をいただき、事務局はほっ!


スタッフも浜本さんもノーネクタイのカジュアルフライデー  チェロの即興演奏(齋藤光義さん)


ディスカッション (*は参加者の発言、→は浜本さん)


* アブラムシを殺虫剤で駆除できれば、遺伝子組換え技術を用いなくてもいいのではないか。→殺虫剤でウィルス対策が成功していないのは、感染力が強いからではないか。それで組換えになったのだと思う。
*日本ではほとんどの人が反対、米国の消費者は遺伝子組換えについてどう思っているのか→米国の市民は日本の市民より、農業に親しみを持っている。メディアの取り上げ方の違い、事前の情報提供の効果。遺伝子組換え技術は、ひとまとめにせず、個々について検討していくことが大事。
* 米国では組換えが1−2割安いからそれを市民は選んでいるので、むしろ米国のメディアの方が不正直な気がする
* 植物の遺伝子を挿入しているのならいいが、種の壁を越えて動物の遺伝子が挿入されると不安を感じる→遺伝子の本体であるDNAは物質としては、どの生物由来でも、人間がつなぎ合わせて作っても同じなので本体としての違いはまったくない。
* 米国の遺伝子組換え種子は1年契約だと聞いたが、パパイヤはどうなっているのか→パパイヤは、企業が特許の対象になっている技術を無償で提供したので、1年ごとの契約はない。
* 遺伝子組換え技術で種子ができないようにしてしまうと聞いたが、農家が自分で種をとれなくしてしまうのは、企業の横暴ではないのか→科学だけでは説明できない問題だが、そのような技術を用いると、環境に組換えた遺伝子が散らされないという利点もある
* 米国は個人主義であるといっても、実際は「お金」「コスト」だけで動いているようにみえる。
* 日本は他人の話も聞き、皆で納得していくという文化なので、米国において違うのではないか
* 1年前まで遺伝子組換えは危険だと思っていたが、こういう話を聞くうちに考えがかわってきた。
* 米国の遺伝子組換え食品は表示をしないので、よく意味のわからない市民もいる。遺伝子組換え食品への対応を見ていると、メディアの報道に違いはあっても市民は日米と変わらないと思う
* 米国で一番、問題になっているのはO157大腸菌。O157では実際に被害が発生している。ハンバーガーパテには放射線殺菌の表示があり、貧しい地域では、放射線殺菌は好ましくないと思っても、価格が安いのと衛生面から、放射線殺菌食品を買っている。→照射しても成分は変わらないので、ジューシーなハンバーグを食べたいと思うから、入手可能ならO157のリスクのない照射パテを選ぶと思う。

くつろいだ気持ちで、本音トーク


バイオカフェとは

1998年、英国のリーズで、カフェ・シアンティフィク(Cafe Scientifique)という科学技術について気軽に語り合う集まりが始まりました。今では英国主要都市、フランス、イタリア、米国、シンガポール、ブラジルなど多くの国のカフェやバーで行われています。日本では、16年度科学技術白書にそのレポートが掲載されたことから、理科離れ、智離れの対策として、注目されています。
くらしとバイオでは、講演会は一方通行の情報提供になりがちなことから、談話会を2003年2月から開始。すでに13回開催し、レポートをこのホームページに掲載してまいりました。今回、お隣の喫茶店リリーさんのご協力により、もっとリラックスして対話する場をつくることができました。今後、月2回を目指して開催していきたいと考えております。

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