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遺伝子組換えイネの田植え等に関する圃場見学会

6月8日(火)午前9時から、農業生物資源研究所(つくば)で、標記見学会が開かれました。http://www.nias.affrc.go.jp/gmo/rice/visit050608.html



今回、説明と種まきと田植えが行われたのは、次の3つ農作物です。
  1. 除草剤耐性を持つ遺伝子組換えダイズなど(展示栽培用)の播種
    特定の除草剤の影響を受けないダイズや害虫抵抗性トウモロコシは、食品や飼料としてすでに日本に大量に輸入されています。日本では商業栽培されていないので、この展示栽培は実物を見学者が見て、遺伝子組換え農作物や、日本や世界の農業について考えるきっかけをつくることを目的に行われます。
  2. 草型を改変した(草丈を低くして倒れにくく、葉の向きが日照を受けやすくなっている)イネの研究所内の水田への田植え
    草型の変化を調査するとともに、収量性についても調査します。
  3. 花粉症を緩和する働きを持たせた遺伝子組換え米の隔離圃場への田植え
    生物多様性影響を調査するために、一部で非組換えイネを栽培していますが、同時に収穫したコメをサルなどの霊長類に食べさせて、花粉症緩和の効果や悪影響がないかを調べる予定。これは花粉症を起こす原因物質に少しずつ体を慣らす方法なので、薬のように眠くなったりする副作用はないようです。なお、隣接する畑には交雑性試験を行い、隔離圃場の周囲にはもち米を植えるポットをおいて、花粉飛散のモニタリングを行います。
    草丈を低くしたイネは、風などで倒れにくくなるなど栽培する人に都合がよく、花粉症を緩和する米は全国で予備軍を入れると5人にひとりといわれる花粉症で苦しむ人は嬉しい品種になることが期待される、日本でつくられた品種です。
    なお交雑の可能性のある最も近い農家の水田は、草型改変イネの水田から200メートル以上離れており、花粉症緩和米からは750m離れていることが確認されています。そもそもイネは自家受粉するので、これだけ離れていれば、交雑はほとんど起こらないと考えられます。


組換えダイズ、組換えトウモロコシの畑 組換えダイズの種まきの後、従来の除草剤をまく


見学者は70名程度。そのうち30数名は生活クラブ生協関係の方たちで、遺伝子組換え農作物の試験栽培そのものに反対であり、前回の説明会で栽培中止が聞き入れられず、もう一度説明会の開催を申し込んだけれど、それがかなわないまま試験栽培開始となったので、今日は播種や田植えの作業を阻止したいということでした。

播種、田植えを行ったそれぞれの圃場で横断幕がかかげられ、作業者が入れないようにスクラムを組んでのぼりを立て、説明する研究者に対して、栽培を中止するように3時間にわたり説得が続きました。 100年後に何か起こっても責任がとれるのか、海外の企業の種を使用することは「売国奴」的行為だ、自分の子供を連れてきて食べさせて見せろなど、研究者や作業者への中傷ともとれる発言も多く、他の見学者が質問したり、研究者と対話できる状況でなかったことは、大変に残念なことであると思いました。


草丈を低くしたイネの水田の入り口がスクラムでふさがれる 向かって左が花粉症緩和米。右は非組換え(種まきの時期が早くてよく発育している)
花粉症緩和米の田植え(周囲はフェンスで囲まれていて、中に入るときには長靴に履き替える) 田圃に隣接する場所に、交雑テスト用にもち米を植えるポットが放射状に並ぶ
 
隔離圃場の前では説明者に対して田植え中止の要請が続いた  


参考サイト 栽培試験説明会レポートhttp://www.life-bio.or.jp/topics/topics137.html




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