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くらしとバイオプラザ21とは


バイオカフェ(千葉現代産業科学館)開催レポート

6月11日(土)、12日(日)、千葉現代産業科学館で「科学の祭典」が14,000人の入館者を得て、にぎやかに開かれました。
くらしとバイオプラザ21は同館と共催で、バイオカフェを2回、開きました。茅場町リリーを離れて、初めての開催で、会場は小さい子供(幼稚園や小学校低学年)で一杯でしたので、皆さんにおいでいただけるか心配でした。けれど、家族連れや科学の祭典の他のブースのスタッフ(学生、理科教師、同館職員)で27席設けた会場はいっぱいになり、一時は外まで立ち見があふれ出す始末。嬉しい他流試合となりました。



初日はバイオリンの二重奏で始まりました 育種の基礎を丁寧に説明される田部井先生


6月11日(土)

松本さんと清水さんのバイオリンの二重奏。「昔、雨乞いの祈りや収穫感謝は歌や踊りで表現されたいたことからも、音楽と農業は結びついていたことがわかります。そういう気持ちで演奏します」と松本さんが話され、浜千鳥、夕焼け小焼けなど親しみのある日本の曲が演奏されました。

田部井豊さん(農業生物資源研究所)から、
・ 育種にはいろいろな方法があるが遺伝子組換え技術もそのひとつであること
・ どのように遺伝子組換え技術が用いられているか
・ 特に環境保全やエネルギー問題への貢献が期待されていること
について、お話がありました。
参考サイト http://www.life-bio.or.jp/topics/topics130.html


会場からの質問や意見は次の通りです。(→はスピーカー)
  • 植物からエタノールを得る話で、「繊維→でんぷん→エタノール」ということでしたが、でんぷんからエタノールを得られることはわかっているのですか。 →そうです。お酒もお米などのでんぷんから作られたのです。今研究されているのは、繊維からでんぷんに効率的に変化させることです
  • 品種改良と遺伝子組換え技術はどうちがうのですか→遺伝子組換えは品種改良のための技術の一種です。品種改良には交配、放射線照射、遺伝子組換えなどがありますが現実に商品化されているもののほとんどは従来の交配を行ったものです。
  • おいしい卵を産むひよこやおいしいトマトを自分で育てようとしてもできない種類が売られていると聞きましたが。 →おいしい卵を産むひよこをメスだけ販売すれば、自分のところで、同じ卵を産む次世代を育てることはできない。今のトマトの品種はF1品種ですから、そこから種子を得ても親と同じように美味しいものができるとは限りません。(F1はその代だけに優れた形質を現し、次世代には現れない種子)
  • 花粉症米が口に入るのはいつ。 →早ければ2008年秋、という声も届いていますが、十分な審査がこれから行われることになります。
  • 今日の安全性審査の話は「優等生」の話で、現実には、安全性評価をすりぬけたものが、安いという理由で輸入され、出回っていると感じています。このような現実に即したチェック体制が必要→今までに審査が済んでいないものが輸入されてしまったこともあります。実際に問題は起こっていませんが、ルールを国内外で互い守るべきです。
  • 実際に私たちが食べたりしている農作物はどんな手法でつくられているのですか→従来の交配(かけあわせ)によってできたものがほとんどです。放射線などを使ってできた突然変異体からつくられたものが僅かにあります。すでに商品化された農作物の中には、遺伝子組換え技術を利用したものが含まれます。しかし、遺伝子組換え技術を使って害虫に強いとか除草剤に影響を受けない性質を付与したとしても、それだけでは品種として利用できるものではなく、交配技術を用いて農業形質を改良するなどしています。遺伝子組換えをして直ちに品種として利用されることはありません。遺伝子組換え技術が万能なわけではなく、適した方法を選んでいきます。
  • 有機農業は、現実的に考えて、土つくりをしっかり行わないといけないなど、非常に実施が難しく本当に実現できるのだろうかと思っています。


バイオリンを習っているのでしょうか。最前列の子供は同じように手を動かしながら聞いていました。 浜本さんのお話はテンポよく、パパイヤ園から風が吹いて来るよう 会場のみなさん


6月12日(日)

5月17日にお母さんと二重奏をした高橋はるかさんが、かけつけて、歌の翼、ガボット、ユーモレスクのバイオリン演奏をしてくださいました。浜本哲郎さん(在京米国大使館)から

  • ハワイのパパイヤがリングスポットウィルスによって、壊滅の危機に瀕していたが、ハワイ出身のゴンザルベス博士(コーネル大学)の努力により、ウィルスに抵抗性を持つ遺伝子組換えパパイヤが作られたこと
  • 遺伝子組換えパパイヤの種や苗の無償配布によりハワイのパパイヤは全滅の危機から救われた
  • まだ被害が大きくなっていないタイで、このパパイヤが送られた
 (参考サイト http://www.life-bio.or.jp/topics/topics128.html

というお話がありました。会場の参加者に尋ねたところ、4分の1くらいの方(6名)が、日本に輸入されたら、食べてみたいということでした。


会場からの主な意見や質問は次の通りです。
  • 自分はいいが、食経験が短いので、こどもには心配。50年食べてみないと不安→食べるものに対してそういう不安を持たれる気持ちはよくわかります。市民が選べるように、店頭にいろいろなパパイヤが並べられるといいと思っています。
  • ハワイから空輸するので、パパイヤが高くなるなら、遺伝子組換えで日本の気候でできるパパイヤを作れないか→よいアイディアなので、ゴンザルベス博士に是非伝えましょう。研究者の中には、例えば塩害に強い遺伝子について勉強している人たちがいて、栽培できないだろうと思われている環境での栽培が可能になりつつあります。
  • 組換えたパパイヤ種を日本でまくと、組換えパパイヤができてしまうのですか→原理的にはそうですが、日本は寒いので、たとえ温室で栽培しても、実が実って種をとることはできないでしょう。
最後まで聞いていた子供の中から、じゃんけんで勝ったこどもに、説明で使ったパパイヤが浜本さんからプレゼントされました。
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