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第7回バイオカフェ(銀座トリコロール)レポート「食育って何?」

3月25日(土)、銀座トリコロールで、平成17年度最後のバイオカフェを開きました。スピーカーは、「食育ということばがあちこちで聞かれる今だからこそ、食べ方を知っている人を育てることが‘食育’」といわれる三保谷 智子さん(女子栄養大学出版部)。始まりは欧州遠征から戻られたばかりの早稲田大学オーケストラの馬渡郁美さんが、桜のほころび始めた時期にふさわしく、メンデスゾーンの「春」など3曲のフルート演奏をしてくださいました。

春らしいフルートの音色 わかりやすくゆっくり話される三保谷さん


三保谷さんのお話の主な内容

三保谷さんには12月9日(金)にも茅場町で同じタイトルでお話をしていただきました。今回は「食について論じると、栄養、地産地消、自給率、家庭教育などいろいろな側面が語られるが、どれかひとつが強調されるのはだめ。すべてを捉えることが大切!」ということが強調されていました。会場で展開された話し合いも、食生活というものは、働き方、子育て、地域の活動、人生設計と一緒につなげて考えていきたいものだという流れになりました。

12月9日のレポート http://www.life-bio.or.jp/topics/topics184.html

会場風景  

質疑応答
(・は参加者、→はスピーカーの発言)

・食事は家族と食べたいけれど、家族はテレビ番組の好みのせいか、私が行くと家族は席を立ってしまう気がする。私自身は作った人への感謝を表すために、お酒を飲みながらゆっくり食事をするようにしている。
・共稼ぎで忙しく、8割が外食で、一緒に食事ができるのは平日の朝だけ。心、時間、手間をかける食事のことを考えるほど不安になり、サプリメントに走ってしまう→若い人は非常に忙しく、午前様も多い。食育基本法のやり方を考えると、働き方から考えるべき。働きすぎはおかしい!サプリに頼らないといられない人がいても当然。サプリメントで数字上のバランスは補えても、いつも補わないといけないのは心配。良心的な宅配食事などもあるといいですね。私は引退したら、地域のこどもへの朝ごはん作るボランティアをしたいと思っている。
・私は学生で自宅から通学しているが、外食がほとんど。家族で食の番組を見ながら食事をしていると、食生活が気になってくる。何をどれだけ食べたらいいかがわからない。食へのこだわりが薄れてきている。「食事バランスガイド」のこまの図の中心に水があるのに感動。欧州遠征で水の確保が大事だった。水道水が飲めない都市もあった。日本の水は甘い。欧州にはガス入りの水があったが、好きになれなかった。
食事バランスガイド http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html
・成人は一日に1600キロカロリーというと、自分は倍くらい食べているのではないか。オーストラリアに留学して13キロ太ったことがある。夕食がマクドナルドで、野菜はにんじんとグリーンピースくらい。今度、米国留学するので、日本食によって健康を維持したいが→米国は乳製品が低脂肪になっている。野菜は冷凍食品で補い、サラダには脂肪の多いソースを使わないようにポンズと持っていくといいのではないか。電気釜でお米を炊き、体重測定をすれば大丈夫。背の高い人は1600カロリーより多い。快適な体重を覚えることも重要。
・増えた13キロはどうなったのですか
・帰国して日本食を食べていたら、自然に1ヶ月で10キロ減った。
・外国の食育はどうなっているのか→フランスは味覚教育をしている。食育の月を決めている。学校にシェフがいって4つの味覚(甘み、塩辛い、すっぱい、苦いに、日本ではうまみが加わり5つ)の教育を学校で行っている。日本でも行われている。
・私は3歳と5歳の子育て真っ最中。こどもの習い事が多く、食事時間を削るのは当然。私は母に作ってもらった記憶があるが、食をなおざりにした世代が大人になるときが怖い。核家族で忙しい暮らしが問題だと思う。地域とは家族の気持ちで関わりたい。親子の時間がとれるのは幼稚園や学校前だから、親子の接する機会を増やしたい。今日、バイオカフェに参加してよかった。将来は自分の生きがいとして食育にかかわりたい。
・ご主人のおかえりは遅いのですか。
・主人は7−8時に帰り、朝食は一緒。お母さんたちには、こどもに昼寝をさせたら、夜12時に寝かせるという人もいて、こどもに規則正しい生活をさせるのは母親に負担。核家族で子育てに疲れ果てて、自分ひとりで抱えきれなくなっている。昔は互いのくらしの風とおしがよかった。食事は身近な科学。習いことはしたらそれでも終わるが、食は一生、身近な問題。
・私の子どもは30歳と25歳で独立し、別居している。昔は早く帰って食事は家族で一緒にとっていた。現在、彼らは友達との集まりでコック長の役目を担っている。家族で食事をするように心がけてきてよかったと思う→主人は海外赴任が多く、不規則な家族生活だった。こどもたちが高校の時には、いろいろなことがあり思い通りにはいかなかったが、食べることは大丈夫だと思っている。私の遺言は「朝ごはんのちゃんと食べること」。こどもの友達が泊まったときには朝ごはんを食べさせ、話もした。子供は家庭以外でも影響を受けて育つものだと思う。そして、「おかあさんが作ってくれた」という記憶は残る!
・私は単身赴任のときに魚と肉を交互に食べるように努力していた。2−3回分つくって冷凍を利用したり、野菜は高くても新鮮なものを買うと、日持ちがよく野菜をたっぷり取れるなど、ノウハウも得た。食事はバランスが大事。
・独立して別居しているこどもたちは、食材を切り分けて分けて冷凍し、分けて調理している。
・主人は食事に興味がなく、食事に気を使わないタイプ。彼の母親が少しでも長く睡眠がとれるようにと、朝は簡単に食べられる菓子パンと牛乳だったそうだ。第三者が「食事は大事」だと伝えることも重要ではないか。
・私は仕事場で11時ごろ、5時ごろに甘いものを取っており、仕事の疲れから活性化されると実感しているが→体重は増えていますか。
・朝、1時間半の早歩きとシャドーテニスをし、夜は11時就寝。1週間に3−4日の休肝日(お酒を飲まない日)。→完璧ですね。甘いものをとられても大丈夫でしょう。
・体を動かすのが基本。栄養、食事、運動、睡眠、仕事、休息が24時間から1年につなげて見るようにしている。「くらしをつなげて考えるキャンペーン」が必要だと思う。少子化だって、それだけが問題でなく、人間のくらし全体で考えていくべき。
・オーストラリアや米国の食事は、日本人にとっては偏食のように見える。日本食はバランス食といえるのではないか。沖縄は豚を食べて健康だという。生活習慣病予防で肉を食べてはいけないという話は矛盾している。肉食がいけないのでなく、食べ方の問題。旬で食べればいい。肉の旬とは、調理の仕方という意味→日本の栄養学は西洋栄養学で分析優先。日進月歩で変わっていくので、体によいと思われていた大豆のイソフラボンが問題になったりしている。一方、インドのアーユルヴェーダや中国の薬膳の考え方を学ぼうという研究者も増えている。体質を見て、体を冷やす食べ物、温める食べ物という考えを栄養学に取り入れたり、笑いの効用を取り入れた医学療法も始まっている。
・炭水化物を少なくした方がいいと思うが、どうしたらいいのか→日本人は米を粒でかんで食べる。米の食物繊維が糖の吸収を遅らせる役目を果たすなど、日本人の体にあった食事だった。食生活が変わったといっても、摂取されている全カロリーは1900−2000カロリーと、昔も今もあまり変わっていない。変わったのは内容で、動物性脂肪が増え、米が減ってしまった。
・イソフラボンのとりすぎに注意!という最近の報道は問題があるのではないか。体質はひとりひとり異なるし、日本の伝統食品は大事。サプリで多量に摂取するケースと食事が同じように扱われるのは誤解されやすい→個人差を考える栄養学が大事になってきている。


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