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くらしとバイオプラザ21とは


第5回バイオ&薬用植物観察会開かれる

5月27日(土)(独) 医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター、日本科学未来館友の会とNPO法人くらしとバイオプラザ21の共催で、同センター(つくば市)にて、標記イベントが開かれました。朝からあいにくの雨模様でしたが、現地では、雨足がとまり、無事に観察会を行うことができました。帰りのバスでは、今日見てきたこと、講義のお話をもとに、バス車内で初めての「バイオカフェ」を行い、参加者全員で、バイオテクノロジーと薬用植物のことを幅広く話し合いました。


観察会

初めに全員でケシの畑を見学し、ケシの花とケシ坊主からアヘンの採取を見せていただきました。その後、3つの班に分かれ、木内文之センター長、菱田敦之主任研究員、河野徳昭研究員のご説明を受けながら標本園、ルートボックス(根の様子を観察できる設備)、温室を見学しました。


雨がふる前に記念撮影 ケシについて説明する菱田先生
ケシの説明を聞く参加者 シャクヤクを説明する河野先生
タンジンを説明する木内先生 ルートボックス
植物バイオで得たトコンの栽培 オタネニンジン4枚葉
シャクヤク ジギタリス
マオウ サンシュの下でお弁当


お話

木内之センター長から同センターの紹介と植物による物質生産についてのお話がありました。次に吉松嘉代室長から、同センターで行われている組織培養を中心にしたバイオテクノロジーを用いた薬用植物の研究についての講演がありました。

講演をする木内先生 講演をする吉松先生



ラボツアー

生薬標本室において、渕野主任研究員から、「生薬について」、「民間薬、生薬、漢方薬の違いについて」と「葛根湯を構成する生薬」の説明がありました。参加者は、渕野さんから渡された生薬のにおいをかいだり、味を確認しながら、興味深く聞き入っていました。また虫が媒介するアンデスの風土病である「リーシュマニア症」への、現地の薬用植物を用いた治療法の研究状況などの紹介がありました。

生薬標本室で説明する渕野先生 リーシュマニア症に有効な薬の研究の説明



バイオカフェ

帰りのバスで、みんなで今日のことを振り返りながら、薬用植物、バイオテクノロジー、漢方薬などについて感想をいいあい、話し合いをしました。
薬用植物の写真を見て、名前、生薬名、働きなどをクイズ形式で復習しました。

*協力会員で薬用植物に詳しい鈴木千春さんから漢方薬全般のお話もありました。
「日本の3大民間薬を覚えていますか」
ドクダミ:白い花が咲いているときのドクダミに一番薬効がある
センブリ:千回せんじても苦いところからセンブリといわれている
ゲンノショウコ:現の証拠、というようにピタリと下痢が止まる

*「漢方薬と民間薬の違い」
漢方薬の代表として葛根湯について。葛根湯は寒けがあり、体の節々が痛いなどの症状がある風邪の始まりに使います。それぞれの成分が体を温めたり、発汗を促したり、働きあって効き目を表します。

バスの中でバイオカフェ1 バスの中でバイオカフェ2


みんなでワイワイガヤガヤ

「印象に残っているのは何ですか」「午後にはにおい、味を体感していただきましたね」

  • 今日は多くの植物を狭い範囲内で見ることができてよかった
  • 私は晴れ男だが、私より強い雨男や雨女がいるかもしれないので、行きのバスでは言わなかった。今日、晴れたのは、毎日、神様、仏様を拝んでいるおかげだと思う。生薬の標本室では、想像以上に知っているものが多かった
  • 標本室では、生薬をなめたりできてよかったし、本格的な話も聞けてよかった。よいNPOなので、他の人にも知らせたい
  • 印象に残った花はなんですか→3分の1以上の人が「ケシ」
  • ケシの花は思ったより大きかった。標本室でなめさせられたセンブリが印象深い
  • 温室にあったバニラビーンズの木が大きくて驚いた。
  • インドで仕事をするときに、マラリアがあるので日本から蚊取り線香を持っていく。その原料になる除虫菊が見られてよかった。インドの蚊は日本の2倍の大きさだが、日本の蚊取り線香がよく効く
  • センブリの粉を初めてなめてみたが、本当に苦かった
  • 観察会で「きれいな花には毒がある」といった参加者がいたことが一番印象に残っている
  • センブリの苦さと花の美しさのギャップがおもしろかった
  • キジ、ヒバリ、ウグイスの鳴き声が聞こえて自然を感じた
  • ケシの葉が思ったより大きかった。葉を茎が巻いているケシを栽培してはいけないケシと覚えていたが、巻いていなくても栽培禁止のケシのあることを知った。
  • アンデスの風土病「リーシュマニア症」のことを知り、治療法を作ってあげてほしいと思った。
  • 植物の写真をとるのが好きで、今日は200枚ほど取った
  • 10月に訪れたことがあるが、今回は、花がたくさん咲いていてよかった
  • 標本室では、生薬の抽出の仕方も聞きたかった
  • 研究者の説明が非常にわかりやすかった→くらしとバイオ事務局では、わかりやすく話してくださる研究者探しも大切な仕事。
  • 箱根の湿生花園、都内では白金の自然教育園、東大和市の東京都薬用植物園など、近くでも花を見られるところは多いのででかけられてはいかがでしょうか


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