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第1回日本再生医療学会総会開かれる

2002年4月18-19日京都国際会館で第1回日本再生医療学会総会が開かれました。
同学会は過去8年間にわたり細胞療法の研究の発展に寄与してきた「細胞療法研究会」を解消して昨年5月1日に発足した学会です。(日本再生医療学会理事長 辻公美)

再生医療は人工的に培養した細胞や組織(皮膚や骨など)、生きた細胞を組み込んだ医療器具(バイオデバイス)などを体内に移植し、傷ついた臓器や組織を再生し、回復させる医療です。例えば、血の流れが止まってしまった部分に新しく血管をつくる遺伝子などを入れる治療として注目されている遺伝子治療も再生医療に含まれます。また臓器や組織をつくるときには遺伝子組換え技術やクローン技術があわせて用いられることもあります。

脳死患者からの生体臓器移植はなかなか進まないのが現実ですが、この方法を用いると人工的に作られた臓器や組織を拒絶反応を抑えながら移植できるという利点があります。健康なときには人の遺伝子を使って製品のように移植用臓器や組織が製造されると思うと、少し違和感を感じるかもしれませんが、家族や自分を助けたい、助かりたいと思う場面では、違った意味を持つことも考えられると思います。

神戸には神戸医療産業都市構想の中核施設としての先端医療センター(神戸市中央区港島南町2丁目:ポートアイランド2期 約1ha)が平成14年度完成を目指して建設中です。このセンターでは、再生医療に積極的に取り組む予定です。

再生医療は日常の生活の中では遠いものに思えても、近い将来に私たちの前に力強い治療法の一つとして現れるかもしれません。先端医学の難しい説明の全部はわからなくても、この医療に対して私たちがどのように感じ、考えるのか、私たちの生活にどのように関わるのか、身近な問題から考えてみませんか。





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