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第3回バイオカフェレポート
「家庭菜園からみたバイオ」

4月8日(金)、第3回バイオカフェを開きました。初めに松本宗雄さんのビオラの演奏がありました。ビオラはバイオリンより大きく、音色も異なることが説明されました。桜吹雪を窓越に見ながら、ビオラの「さくら」を聞き、西洋の楽器で聞く日本の調べを堪能。 スピーチは私たち、くらしとバイオプラザ21の外山さんから、日々の家庭菜園(30坪ほど)での栽培を通じて感じられる野菜つくりの難しさ、楽しさのほか日本の食料自給率40%、農業就業人口が400万人以下となったことの心配が語られました。1回目から常連さんに新しい参加者も加わるという嬉しい3回目でした。その後は8階の事務所から桜通りをみおろす観桜会を行いました。

わが農園を語る外山さん ビオラで「サクラ」を奏でる松本さん
参加者に人気の手作りケーキ(シールも手作り) 全員参加のバイオカフェ


外山さんのお話

栽培の楽しさ
新鮮な野菜(ナス、キュウリ)や完熟トマトなどが食べられること。作物の花が和やかさを与えてくれる。カボチャは根元を切っても葉の元から爪のような根を出して生き続け、キュウリが地と平行に成長するのを見たときなど生命力を感じる。

栽培の難しさ
ダイズの栽培では、豆に虫が入ると、それ以後何年も同じ虫で栽培不可能となってしまう。キャベツでは、青虫退治が大変。

国産、輸入野菜の値段比べ
シイタケ、ショウガとブロッコリーを100g当りの値段で比較。どちらが安い、高いといえなかった。値段だけでなく味も含めて考えるほうがよいのでは。

遺伝子組換え技術をどう考える?
これまでの技術(交配、突然変異他)に新技術(遺伝子組換え技術)を融合させて、効率よく進める「品種改良」がよいと思う。

家庭菜園のススメ
作ってみる面白さ、おいしさと経済性、まずは、ミニトマトからどうぞ。できれば大地の偉大さを感じ取って!


ディスカッションの主な内容

○農作物の表示の仕組みは→有機農産物はJAS法、特別栽培農産物はガイドラインで定められている
JAS法 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/jasindex.htm
有機農産物の検証制度 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/jasindex.htm
特別栽培農産物に係る表示ガイドライン http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/tokusai_gaido.htm

○共存法はどんなこと→欧州では有機栽培農作物と遺伝子組換え農作物が交雑しないようし、両者が共存できるようなルール作りが検討されている
○日本の表示では5%の遺伝子組換え農作物の意図しない混入は認められている。また有機栽培の八百屋は値段が高いように感じる
○ベランダにてプランターで栽培することに関して→地面で栽培するのが一番!
○これまでに栽培して難しかった野菜は→にんじん(多肥料を要求)とほうれん草(アルカリ性土壌にすること)
○ポットでミニトマトはつくったことがある。食卓で摘み取って食べられたら楽しい。
○一代交配と表示のタネは、丈夫に育ち、収得量が多く、収穫物の品質がよいなどの利点がある一方、値段が高いこと、毎年、買わなければならない不利な点がある。
○大手町の地下でトマトの水耕栽培をしているところがある
○ 政府の農業政策は→食料・農業・農村基本計画案がある
○ 自分でも食べられるものを作ってみたくなった


※ バイオカフェとは

1998年、英国のリーズで、カフェ・シアンティフィク(Cafe Scientifique)という科学技術について気軽に語り合う集まりが始まりました。今では英国主要都市、フランス、イタリア、米国、シンガポール、ブラジルなど多くの国のカフェやバーで行われています。日本では、16年度科学技術白書にそのレポートが掲載されたことから、理科離れ、智離れの対策として、注目されています。
くらしとバイオでは、講演会は一方通行の情報提供になりがちなことから、談話会を2003年2月から開始。レポートをこのホームページに掲載してまいりました。今回、お隣の喫茶店リリーさんのご協力により、もっとリラックスして対話する場をつくることができました。今後、月1〜2回を目指して開催していきたいと考えております。
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